フォーチュン 100 社の P&C 保険会社が AWS ODS を使用して効率的な運用を実現します
チャレンジ
保険分析の継続的な革新により、多くの P&C 保険会社は顧客中心主義、テレマティクス、請求管理の効率化に関する計画を改善できます。しかし、P&C 保険会社は、データ形式にアクセスできないことや、基礎となるデータの品質とセマンティクスに対する信頼の欠如により、エンタープライズ レベルのデータの活用に苦労することがよくあります。
米国のフォーチュン 100 社にランクインする P&C 保険会社 (以下、WesternShores 社) は、次世代の運用データ ストア (ODS)を必要としていました。同社のリーダーたちは、開発ライフサイクルが遅く、データ処理能力が限られており、IT への依存度が高いため、運用を効率的に管理することが難しいと感じていました。既存のアプリケーションをイベントベースのアーキテクチャに移行するにあたり、低コストのインフラストラクチャと分析ソリューションを探していました。
もっと良い方法があることを知った彼らは、インテリジェントで最先端の ODS および分析ソリューションの導入に着手しました。
当社のアプローチ
関係者間の信頼を高めるために、WesternShores は Trianz と協力して、重点的なアンケートを通じてユーザー調査を開始し、幹部へのインタビューとワークショップを実施して主要な問題を明らかにし、データ ポイントを収集しました。
よりスマートなアナリティクス・ソリューションを提案するために、WesternShores はクラウド上のビッグデータ プラットフォームのコストを把握し、適切な選択を行う必要がありました。同社はすでにオンプレミスの Hadoop 展開の代替として Hadoop-as-a-Service (HDaaS) を使用していましたが、熟練したリソースが不足していたため、そのメリットを最大限に活用するのに苦労していました。
既存の分析環境とインフラストラクチャを評価し、データ ポイントを分析した後、Amazon Web Services (AWS) クラウドに Hortonworks Data Platform (HDP) を導入することを提案しました。当社独自の総所有コスト (Total Cost of Ownership: TCO) 計算ツールを活用して、同社の HDaaS と AWS Elastic Compute Cloud (EC2) に導入された Hortonworks Data Platform を比較し、総所有コスト (TCO) を見積もりました。また、クラウドに HDP を導入するためのロードマップも定義しました。
すべての内部および外部要因を考慮して、AWS 上の Hadoop デプロイメント アーキテクチャで WesternShores に 3 つのストレージ オプションを提案しました。
Simple Storage Service (S3) - Amazon Simple Storage Service または Amazon S3 は、膨大な数のバックアップやユーザーファイルを保存でき、必要なときにすぐに利用できます。リソースの調達サイクルや事前の投資がないため、エラー、障害、脅威からデータを安全に保護できます。WesternShores は、コンテンツとメディア・ファイルを S3 に簡単に保存でき、AWS CloudFront から効率的に提供できます。さらに、S3 では、生データをネイティブ形式で保存するデータレイクを簡単に作成し、機械学習ツール、インプレースクエリ、分析を使用して洞察を引き出すことができます。
Elastic Block Store (EBS) - Amazon のブロックレベルのストレージ ソリューション。EC2 インスタンスがシャットダウンされている場合でも、AWS EBS サーバーにデータを保持できます。EBS は、選択したアベイラビリティ ゾーン内で高可用性と低レイテンシのパフォーマンスを提供し、サブスクリプション ベースの低価格モデルでストレージ容量を簡単に拡張できます。
AWS EC2 インスタンス・ストア- AWS インスタンス・ストアは、ホスト マシンに物理的に接続されたディスクに配置される一時的なストレージ タイプです。3 つのインスタンス・ストア ボリュームのうち、WesternShores にはエフェメラル ストレージを提案しました。これは仮想デバイスとも呼ばれ、低レイテンシのストレージに適しています。
変革効果
AWS の次世代 Hadoop ベースのプラットフォームである ODS を構築するための当社の ODS ベストプラクティスと実装により、WesternShores の初年度の TCO を正確かつリアルタイムに見積もることができました。また、運用データストレージのコスト予測の恩恵も受け、パフォーマンスが向上しました。